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建築施工管理技士

平成23年度 1級建築施工管理技術検定 実地本試験検証

今年度の総評

 近年の1級建築施工管理技術検定実地試験の全国合格率は、平成17年度の過去最低合格率25.3%、平成18年度の28.1%と非常に厳しい合格率が続き、その後も平成19年度は34.1%、平成20年度は35.0%、平成21年度は41.1%、平成22年度は47.0%と、50%を切る厳しい合格率が続きました。 
 平成23年度は、全国合格率40.4%の結果で、前年対比マイナス6.6ポイントでした。
 この試験が学科試験合格者と1級建築士合格者で学科試験免除者を対象に実施されていることを考えると、かなり厳しいものといえます。今後も実地試験重視の傾向は続くものと思われます。

 問題1「施工経験記述」の課題は、平成6年、平成16年、平成18年、平成20年、平成22年で出題された「品質管理」ですが、今回の課題は、「発注者からの要望や設計図書等で要求された品質を実現するために品質管理活動を行った工事」についての記述です。平成18年と平成20年を融合した問題として出題されました。
 「発注者からの要望や設計図書等で要求された品質」となると、元請業者の受験者と、受験対策をしっかり行っていた人は、記述しやすかったものと思われますが、対策が不十分な人又は各部工事の人にとっては、難しく感じたと思われます。合格率としては、40%を少し超す厳しいもので、実地試験に合格するためには「施工経験記述」はもとより、それ以外の記述式問題の受験対策も大変重要となります。

試験結果

受験者数 合格者数 合格者率
13,721人 5,546人 40.4%

受験者数と合格率の推移

平成19年〜平成23年 実地試験 受験者データ推移

受験者数と合格率の推移

年度 受験者数 合格者数 合格者率
実地試験 23年度 13,721人 5,546人 40.4%
22年度 15,608人 7,338人 47.0%
21年度 16,870人 6,931人 41.1%
20年度 19,502人 6,826人 35.0%
19年度 18,239人 6,212人 34.1%

≫学科試験の受験者数と合格率の推移

解答参考例

日建学院オリジナルの平成23年度問題・解答参考例(経験記述を除く)です。

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お申し込み

経験記述出題項目

年度 経験記述出題項目
23年度

あなたが経験した建築工事のうち、発注者からの要望や設計図書等で要求された品質を実現するために品質管理活動を行った工事を1つ選び、工事概要を記入した上で、次の問いに答えなさい。

  1. 工事概要であげた建築工事において、あなたが現場で重点をおいた品質管理活動を2 つあげ、それぞれ次の1から3について具体的に記述。

    1. 発注者からの要望や設計図書等で要求された品質を実現するため、現場で定めた施工に当たっての品質の目標
    2. 1を達成するため、定めた重点品質管理項目と定めた理由
    3. 2の重点品質管理項目について、品質管理のため実施した内容

  2. 工事概要であげた工事にかかわらず、あなたの今日までの工事経験に照らして、次の1、2について簡潔に記述。
    1. 現場作業所で品質管理活動を組織的に行うには、どのようにしたら良いと思うか。
    2. クレーム等のない、顧客の信頼を得られる建物を提供することは、施工者にとってどのような意味を持つか。
22年度

あなたが経験した建築工事のうちから、品質を確保した上で施工の合理化を行った工事を1つ選び、工事概要を記入した上で、次の問いに答えなさい。

  1. 工事概要であげた工事において、あなたが実施した施工の合理化の事例を2つあげ、それぞれに関し、次の1から4について具体的に記述しなさい。

    1. 工種、部位等
    2. 実施した内容
    3. 合理化となる理由
    4. 品質が確保される理由
  2. 工事概要であげた工事にかかわらず、あなたの今日までの工事経験に照らして、品質を確保した上で行う、次の1、2について具体的に記述しなさい。ただし、1.の「2.実施した内容」と重複しないこと。

    1. 工期短縮に効果がある施工の合理化の内容と工期短縮となる理由
    2. 省力化に効果がある施工の合理化の内容と省力化となる理由
21年度

あなたが経験した建築工事のうち、建設副産物対策(発生抑制、再使用、再生利用、熱回収、適正処分)を実施した工事を1つ選び、工事概要を記入した上で、次の問いに答えなさい。

[工事概要]工事名、工事場所、工事の内容、工期、あなたの立場

  1. 工事概要であげた工事において実施した発生抑制、再使用、再生利用、熱回収、適正処分の5つの建設副産物対策から、異なる対策を3つ選び記入の上、それぞれ次の1から3の事項について具体的に記述しなさい。なお、一般廃棄物に関する記述を除くものとする。

    1. 扱った資材名又は建設副産物名
    2. 実施した具体的内容
    3. 結果とあなたの評価
  2. 上記の工事にかかわらず、あなたの経験に照らして、地球温暖化対策として建築工事現場においてできる二酸化炭素(CO2)の排出抑制のための具体的対策を4つ、簡潔に記述しなさい。ただし、対策は、それぞれ異なる内容の記述とする。

20年度
  1. あなたが設計図書、施工図、施工要領書などから確認し、管理した重要品質(建物の重要な性能)を2つあげ、それぞれ次の1から3について具体的に記述。

    1. 重要品質として採りあげた理由
    2. あなたが採りあげた重要品質に関する品質活動を行うにあたって、定めた管理項目とそれにかかる工種名、及びその管理項目を定めた理由
    3. 2.の管理項目をどのように管理したか
  2. 工事概要にあげた工事にかかわらず、あなたの今日までの工事経験に照らして、次の1、2について簡潔に記述

    1. 品質の良い建物を提供するためには、どのような施工を行うことが必要だと考えますか。
    2. 品質の良い建物を提供することは、施工者にとってどのような意味を持つと考えますか。
19年度

省力化や工期短縮を図るため、施工方法の変更や使用材料の変更による施工の合理化の事例を3つあげ、それぞれ次の[1]から[3]について具体的に記述。

  1. 工種名、部位名等
  2. 実施した具体的内容
  3. 省力化や工期短縮となる理由
18年度

あなたが現場で実施した、重点的な品質管理活動の事例を3つあげ、それぞれ次の1から3について記述。

  1. 発注者側の要望…あなたの立場で理解した発注者側の要望を簡潔に記述
  2. 重点的な品質管理活動…1.の発注者側の要望に応えるため、あなたが現場で重点的に実施した品質管理活動の内容を、具体的に記述
  3. 理由や経緯…1.2.の重点的な品質管理活動を1.の発注者側の要望に応えるものと考えた理由や結びつけた経緯を、具体的に記述
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